「その芋は、種子島を選んだ。」(産地の物語)を解説!
- 2026年04月20日
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●種子島安納いもの物語
第二次世界大戦後、兵隊さんによって持ち帰られた芋。
それが、種子島安納いものルーツです。
彼の地は、赤道直下のインドネシアのスマトラ島。
もし、戦争がなければ、
もし、持ち帰った先が種子島でなければ、
安納いもは存在していなかったかもしれません。
芋に“選ぶ”意思があるわけでも、そこへ“向かう”足があるわけでもありませんが、
どういう訳か「日本で初めて、さつまいもの栽培に成功した」
この種子島にやってきました。
この因果は、偶然か、必然か、、
種子島には、さつまいもが引き寄せられた、2つの深~い縁があります。
それらは日本のさつまいもを語る上でも、外せない出来事です。
そんな種子島と安納いもが結ばれた「赤い糸」の存在を知っていただくことで、
「種子島安納いも」が、より一層、味わい深~くなることを願い、
このキャッチフレーズにしました。
多くの方に、この素敵な出会いが届きますように!
●種子島とさつまいも~2つの縁~

①甘藷(かんしょ)栽培初之地
おそらくですが、、島の人たちが一番好きな真っ直ぐな道。
なぜなら、この車窓から眺める景色は最高で、島のハイライトの1つだからです。
目の前には、白い砂浜と碧い海が広がり、東シナ海に浮かぶ屋久島が見渡せます。
場所は種子島の西海岸、海の玄関口(西之表港)から5キロ程南下した道沿いです。
通り過ぎる人が皆、目を奪われてしまう海とは反対側に、
「日本で一番早くから、さつまいもを栽培している地」を物語る石碑が、
ひっそりと佇んでいます。
この石碑は、この島で育ちゆく子孫(甘藷)の繁栄を背中で感じながら、
海を渡って来た、”彼の地”の方向を見守り続けています。
種子島を訪れる際には、この“さつまいもの聖地”に是非立ち寄ってみてくださいね~
②兵隊さん
物語りのはじまりは、ある兵隊さんが異国から持ち帰った数個の種芋。
持ち込まれた先は、種子島の安納地区にある、国の農業試験施設(九州農業試験場)。
残された資料によると。。
「試作の末に、とても美味しい芋だとわかり、当時の(試験)場長が種芋を持ち込んだ方にお礼に行ったそうですが、その方が誰であるかは分からないとのことでした。」
この名も無き芋は、持ち運ばれてきた異国の地名から、「セルダン」と呼ばれていました。
当時は、農作業の合間のお茶請けとして、周辺の人たちだけに親しまれていたようですがおいしさが評判となり、やがて島内全域に広まり、いつしか起源となった安納地区から「安納いも」と呼ばれるようになりました。
※九州農業試験場:最南端にあった国の農業試験場(現:九州沖縄農業開発総合センター)
※セルダン:インドネシアのスマトラ島の東北部に位置した都市(現:メダン)
余談ですが、、スマトラ島は種子島と同じサツマイモの様な細長い島で、
セルダンの場所も、種子島の安納地区と同じ島の東北部に位置しています。

さつまいもが種子島に伝来して300年以上が経過した、21世紀初頭。
この種子島安納いもが「さつまいもブーム」を巻き起こします!
現在まで続くこのブームは、「第4次さつまいもブーム」と呼ばれ、
単なる一過性ではなく「さつまいもを日本の食文化」にまで昇華させようとしています。
そして、その火付け役となったのが、種子島安納いもと云われています。
昨今は、改良された品種が次々と台頭してきており、
激しい産地間競争下にありますが、
元祖ねっとり系、さつまいもの代表格として、
先人達が紡いできた、この「島の宝」を守り、
島のこれからを担う人たちの生きる糧、
そして“島の誇り”となるよう、未来へと繋いで参ります!
日本甘藷栽培初之地
安納いも発祥之地
「種子島安納いも」の物語りでした!